
共育の 場
プロの創造団体を呼んで演劇・人形劇・音楽劇など様々なジャンルの舞台を鑑賞する "舞台鑑賞活動(例会)"と、地域の手をつないで豊かな子育てをしていく ”自主活動” を通して、いわきおやこ劇場という場が、親と子が共に育ち合う場所になればと思っています。
親と子の対話の場、あたらしいネットワーク
演劇とは、普段と別な自分の一面を知ることでもあると思います。
いわきおやこ劇場は観劇に年齢制限がないので「親子で観たい」と入会くださる方が多くいます。活動を通じて年齢や地域を超えた友だちができ、共に育ち合うアットホームな”居場所”がつくられています。ここではみんなと一緒だからこそ実現できること、他を見て学び自然に身になっていくことがあります。子どもたちは、別の自分を知ること、他人と一緒に揉まれて育つことで、”人”を知っている人間に育っていきます。
子どもだけを預けたいという方もおられると思いますが、おやこ劇場では 親子で楽しんだことを思い出してまた一緒に話しあってほしいと思っています。
子育ての外側にいて 子どもたちを見守る
いわきおやこ劇場には、子どもが大きくなってからも支えてくれる方(アクティブグループ)もいます。0歳から70歳代までと会員の年齢層が幅広く、会員のみなが根底に”子どもを楽しませたい”という共通の思いを持っています。だからこそ世代を超えて子育ての仕方を教えてもらえるし、将来のことを相談し合うこともできる。
ここには、自分の子どもの過去と未来がいるのです。
他の親から「大きくなったね」「こんなことできるようになったね」と子どもを褒めてもらえるので、自分では気づかなかった子どもの良い面を発見することもできます。
そして、まわりの目を気にしないで、堂々と子どもの自慢ができる。みんな愛情を持って褒めるし、時には叱るし、支える。叱られても怖くない。そういう関係ができあがっていきます。パパやママだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃん…もっともっと、たくさんの家族に参加してもらいたいと思っています。
大人も子どもも みんな会員
会員は、中学生以下の子どもをもつ世帯の”はぐくみ”グループと、高校生以上の”アクティブ”グループに分かれています。
”アクティブ”は、「子どもたちのためになにかしてあげたい」「仕事の都合が付けば鑑賞会に行きたい」「何か関わりを持ちたい」という思いを持った方々による、文字通り”アクティブ”なサポートグループです。大人だけで参加している会員もいます。
大人が生き生きとしている姿を見せるのは、子どものためにも良い。
子どもたちは何もなくても、いろんなことを思いつきます。だからこそ、子どもに特化した企画だけでなく、アクティブグループ向けの、大人たちの楽しいことをやる活動も必要です。大人は大人でやりたいことをやって楽しめれば、今までとはまたちょっと違ったおやこ劇場になるのかなと思っています。