
舞 台鑑賞体験
おやこ劇場では、演劇・人形劇・音楽劇などを定期的に鑑賞することを”例会”といいます。
観たい例会を決めることから、例会当日の会場準備に至るまで、
すべてを会員みんなの手で運営しています。
生の舞台を観ている子どもたちの目、
観終わった後の親子の会話…
遊びの中に舞台のひとコマがでてきたり、
そんな楽しみをひとつでも多く体験したいという想いを大切にしています。
生の舞台に触れる
舞台鑑賞体験は、プロの演劇団体を呼び”生の舞台に触れることで豊かな感性を育てる”ことが大切だと考えています。忙しい日々の中では、つい「ちょっと待っててね」と言って後回しにしてしまうこともありますよね。ですが、時間をやりくりして同じ舞台を観ることで、普段は疎かになってしまいがちな親と子の対
話が生まれることも大切にしています。
子どもが小さいからまだ早いと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえ0歳児でも生の舞台に
触れるとその”場”の雰囲気をちゃんと理解します。
子どもたちは、観劇中であっても面白いと思ったら親に話しかけてきたり、怖いときにはその場から離れ
たりします。そこで話をやめさせたり、連れ戻したりする必要はありません。子どもたちは、舞台上の演技
や物語を真剣に観ているからこそ、自然とそういった反応をするのです。
もちろんテレビでも物語を観ることはできます。しかし”親が料理をしているときに見せておくテレビの映像”と”親子が同じ目線で一緒に観る演劇”では、伝わり方が違います。例えば、日常生活のなかにあるテレビ
で流れる「悲しみ」と、目の前の舞台で演じられる「悲しみ」では、子どもたちの反応がまったく違うように。
リアルには観られないけれど、
こんな形なら劇団さんに会える
そして、コロナ禍によって「会いたいけれど会えない」「やりたいけれど、まだできない」といった声か
ら生まれた、あたらしいアプローチがあります。Zoomを使ったオンライン紙芝居などです。
この試みは、震災や実家の親の介護など様々な理由でいわきを離れている会員にも朗報となり、山形や東
京や宮城などの 遠方にいる会員の方々も参加できる機会が増えました。